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BTCONJP2025 参加レポート AI時代の情報システムと映像の可能性

セーフィーで情報システムを担当している松尾です。

先日開催された「BTCONJP 2025(Business Technology Conference Japan 2025)」に参加してきました。

今回は、当日の現地の様子や、実際にセッションを聞いて感じた、これからの情報システムの役割についてレポートしたいと思います。

また、今回は個人的な事情で託児サービスを利用しての参加となったのですが、そこで自社のプロダクトを実際に体験することになり、非常に感慨深い1日となりました。そのあたりも含めてお伝えできればと思います。

会場の熱気と「人数カウント」

当日はセーフィーもスポンサーとしてブース出展を行いました。 今回は単なる展示だけでなく、セミナールームや会場内にセーフィーのカメラを設置させていただき、リアルタイム人数カウントを実施しました。

会場での配信の様子

「今、どのエリアにどれくらいの人がいるのか?」 「このセッションには何人集まっているのか?」

これらを映像データから可視化することで、カンファレンスの熱量を定量的に見ることが出来ます。自社の技術がイベント運営の裏側でどう活きるのかを実際に見ることが出来て、とても興味深い体験でした。

また、会場内はブースを回ると記念品が貰える「スポンサーブース スタンプラリー」、参加者同士の交流を促す「情シスビンゴチャレンジ」、お悩みを相談できる「情シスカフェ&お悩み相談」など、参加型のコンテンツが沢山あり、コミュニティとしての一体感を強く感じるイベントでした。

託児サービスで感じた「映像の力」とユーザー体験

今回の個人的なハイライトの一つが「託児サービス」です。 預け先の都合がつかず、今回は子供と一緒に会場に入り、WAKE Career様がスポンサーをされている託児サービスを利用させていただきました。

この託児サービスではセーフィーのカメラが利用されており、保護者は自分のスマホから託児の様子を確認できるようになっています。子供たちの顔には自動的に動物のスタンプが追従して表示されるため、プライバシーを守る事ができます。

これにより、自分の子供や他のお子さんのプライバシーはしっかり守られつつ、 「あ、楽しそうに遊んでるな」 「保育士さんと一緒にお弁当を食べているな」 といった様子をリアルタイムで確認することが出来ました。

当日の託児の様子

初めての場所、初めての保育士さんで不安もありましたが、セミナーの合間にスマホから子供の状況を確認できたことで、安心してイベントに参加することができました。

自社のプロダクトの価値をいちユーザーとして感じることができたことも貴重な経験でした。

今回の出展は26年新卒のメンバーも参加していました!

セッションレポート

ここからは、聴講したセッションについての学びをまとめます。

BTCONJPのテーマは名前の通り、「ビジネステクノロジー(BT)」であり、ITを単なるツールとして扱うのではなく、「ビジネスを加速させ、競争力を生み出す源泉」とするものだと考えています。

皆様のセッションはどれも素晴らしく非常に学びになるものでしたが、その中でも「ビジネステクノロジー」の観点から、自分たち情報システムの立ち位置や今後を考えるうえで特に印象に残ったセッションを中心にレポートします。

AI前提の業務「再構築」と現場と共にあること

AIの導入については現在多くの企業が進め方を検討していたり、すでに導入を進めている状態であると思います。

株式会社IVRyの植田 裕介さん、NOT A HOTEL株式会社の遠藤 祐介さんのAIに関連するセッションで感じたのは、「今の業務フローのままAIを足すのではなく、AIを前提にプロセス自体を再構築せよ」というメッセージでした。

今後は、情シスが自ら現場のビジネスプロセスに入り込み、「そもそもこの業務は必要なのか?」「AIに任せるならどういうフローが最適か?」を現場と一緒に考え、ゼロから作り直す動きが必要だと改めて感じました。

セッションの中では、AI を使って課題を解決するために、社内を横断するチームを立ち上げることが必要になるともお話されていました。

このような動きは、NTTドコモビジネス株式会社の小林 泰大さんと、株式会社マキタの高山 百合子さんのセッションで述べられていた、情報システムの中に留まるのではなく、積極的に外に出ていき現場の声を聞く、ということに繋がっていると感じました。

実際に上記のセッションでは、直接現場と話しに行くことが重要であり、課題を共有し、共に手を動かすことで信頼関係が築けると述べていました。

お互いに相手のせいにせず、情シス側も「自分事」として現場と一緒にビジネスを作り、加速していくことがと必要であると感じました。

情シスは「橋渡し役」へ

株式会社クラウドネイティブの齊藤 愼仁さんのセッションでは、情報システムの更に未来の話についても言及がありました。

SaaSの値上げが進む中、「市民開発」が進む未来においては、今まではSaaSとして提供されていたアプリを従業員自身が作っていく流れが加速していくと思われます。

その中で、情報システムはSaaSを提供するだけの管理者ではなく、いかに現場の理解力を高めていけるか、伴走者になれるが重要であると語られていました。

情報システムの未来に向けて

今回、様々な企業のセッションを聴講したなかで、登壇者の皆さんが語る結論は、立場や状況は異なりますが、同じ方向を向いていると感じました。

これからの情報システムは、エンジニアリングを武器に、現場のビジネス課題を深く理解し、現場と共に事業を加速させるパートナーになることが求められていると改めて感じました。

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)産業サイバーセキュリティセンターの登 大遊さんのセッションでは、日本の労働人口減少とそれに伴う競争力の強化といったマクロな課題についても触れられました。

セッションでは、現在の日本のデジタル産業を以下の3つに分類しており、日本は労働集約的で利益率の低い「(c) 活用支援(SIer等)」に偏っており、(a) と (b)が不足している状況であると述べられていました。

  • (a) デジタル基盤製品・サービス: OS・インターネット基盤・セキュリティ基盤・クラウド基盤等
  • (b) デジタル応用汎用製品・サービス: 汎用アプリ・汎用プラットフォームサービス・クラウド型 SaaS サービス等
  • (c) デジタル活用支援サービス: IT コンサル・受託ソフト開発・SIer 系

今後の日本で競争力を上げるためには、(a) デジタル基盤製品・サービス と (b) デジタル応用汎用製品・サービスのような人数によってスケールしないビジネスや会社を作る必要があります。

セーフィーが目指す「映像プラットフォーム」は、この(a)と(b)のようなプラットフォームに位置づけられるような会社を目指しており、労働人口減少という社会課題の解決に対しても遠隔から現場をサポートするようなサービスを提供しています。

私たちがこの事業を強くし、世界で戦えるプラットフォームへと成長させることで、「日本を強くする」ことにも繋がっていけばいいなと、改めて思いました。

今回の学びを活かし、ビジネスを加速させる情報システムとして、既存の枠にとらわれずに今後もチャレンジしていきたいと思います。

運営の皆様、登壇者の皆様、会場でお会いした皆様、子供を預かってくださった保育士の皆様、本当にありがとうございました。

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