2025年新卒として開発本部に配属されました、恩智太陽です。
現在、新卒エンジニア研修の一環で、社内課題の解決をテーマに、企画から実装まで一貫して取り組む自由度の高いチーム開発に励んでいます。
この研修を通して痛感したのは、Notionのショートカットを使いこなすことによる業務効率の劇的な向上です。
「Notion初学者」である私自身の視点から、これからNotionを使い始める方や、さらに活用したいと考えている皆さんに向けての記事を書くことにしました。
はじめに
このテーマを選んだ背景
セーフィーの研修では、Notion、Slack、Backlogなど、多くのツールに初めて触れる機会がありました。
特にNotionは、学習内容の記録から議事録作成、チームのポータルサイト作成まで、研修期間中に最も頻繁に利用するといっても過言ではないほど活躍の場面が多いツールです。
私自身、Notionに触れるのは大学時代以来でしたが、使っていくうちに「もっと使いこなせたら、さらに業務が楽しく、効率的になるはずだ」と感じるようになりました。その中で、Notionを楽しく、スピーディーに使いこなすための鍵となるのが「ショートカットキー」であることに気づきました。
この発見をNotion初心者の方々に共有したいという思いから、この記事を執筆することにしました。
この記事では「もし入社時にこんなNotionのまとめページがあったら嬉しいな」という私の思いを詰め込んだ内容を書いていこうと思います。 今後入社される新卒の方で、「Notionをほとんど触ったことがない」という方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
誰向けの記事?
- Notionをまだ一度も使ったことがない方
- 基本的な機能は知っているけれど、操作のたびに「ブロックタイプの変換」メニューを探していて、もっと効率的にNotionを使いたいと感じている方
- 頻繁に使うショートカットキーを一目で見たい方
ショートカットキーを習得するメリット
- 議事録の効率化と質の向上
- インプットの質とスピードの両立
- マークダウン記法も取得できる(Notionはマークダウン形式で記述できる、エンジニア向け)
- 「自分Notion使いこなせてる!まとめるの楽しい!!」という優越感(議事録係が楽しくなります)
ショートカットの入力5パターン
Notionのショートカットキーは、主にブロックの先頭で特定のキーを入力することで機能します。基本的な使い方として、以下のパターンがあります。
特定の記号 +
Spaceキー (日本語入力時はEnterキー) (マークダウン記法)- ブロックの種類を素早く変換できます。
- 例:
#+Space: 見出し1を作成
特定の記号でテキストを囲む (マークダウン記法)
- 入力中のテキストに直接スタイルを適用できます。
- 例:
**適用したい文章**または__適用したい文章__: 太字にする
Ctrl/Cmd+ 特定のキー- 文字装飾やページの操作など、様々なアクションを実行できます。
- 例:
Ctrl+B: 選択範囲を太字にする
Ctrl/Cmd+Shift+ 特定のキー- さらに高度なブロック操作や書式設定が可能です。
- 例:
Ctrl+Shift+L: チェックリストを作成Ctrl+Shift+数字キー (1-9): ブロックタイプを特定のタイプに変換(例:Ctrl+Shift+1で見出し1)
スラッシュコマンド (
/または;) によるブロック操作ブロックの先頭で特定の記号を入力し、続けてコマンドやブロック名を入力すると候補が一覧で表示され、その中からブロックタイプを選択することで、新しいブロックを素早く挿入したり、既存のブロックタイプを変換したりできます。
- 半角英数入力時:
/(スラッシュ) コマンド/に続けて、挿入したいブロック名を入力、または表示された候補から選択しEnterキーで決定- 例:
/h1と入力してEnter:見出し1を作成
- 日本語入力時:
;(セミコロン) コマンド- 日本語入力モードのまま
;を入力し、続けて日本語でブロック名を入力すると、/コマンドと同様に候補が表示され、選択・決定できる - スラッシュコマンドの日本語入力版
- 例:
;見出しと入力してEnter:見出し1を作成
- 日本語入力モードのまま
- 半角英数入力時:
※個人的なおすすめと補足
スラッシュコマンド (/ や ;) は、利用可能なブロックの種類を視覚的に確認しながら直感的に操作できるため、初心者の方には特におすすめです。
一方で、特定の記号と Spaceキーを組み合わせる、テキストを記号で囲むといったマークダウン記法のショートカット(1,2の方法)、CtrlとShiftを使用するショートカット(3,4の方法)に慣れると、よりスピーディーな入力が可能になり、マークダウン記法も覚えられるので個人的には「1~4」のショートカットをお勧めします。
ショートカットページの見方
これからNotionのショートカットを紹介していきます。以下の形式で記載しております。
- ブロックタイプ名:ブロックタイプの名前、「;」,「/」を入力した後にブロックタイプ名を入力すると使用することができます(「;見出し1」、「/h1」)
- ショートカット:ブロックタイプを使用するためのショートカット
- 見た目:使用した場合のNotion上での表示画面
- 補足:使用用途など

必須ショートカット
まずNotionをまとめるうえで「これがないとNotionじゃない!」というブロック要素のショートカットを紹介します。
見出し(h1, h2, h3)
- 「#」 + Space(「##」で見出し2、「###」で見出し3)
見出しは1~3と種類があり、大きさを変えて使うことができます。
箇条書きリスト(bullet)
- 「*」「・」「-」「+」のいずれか + Space
- Ctrl + Shiht + 「5」
箇条書きのところでカーソルを合わせTabキーを押すとネストを深くできます(Shiht+Tabでネストを浅くできる)
議事録ですごく重宝する
番号付きリスト(num)
- 「数字」 + 「.」 + Space
- Ctrl + Shift + 「6」
箇条書きリスト同様、Tabキーでネストを変更可能
トグルリスト(toggle)
- 「>」 + Space
用語の補足や、説明が長くなってしまう場合などに用いる
トグル見出し1~3(toggleheading1~3)
- 「>」 + Space してトグルリスト作成後に、「#」 + Space(「##」,「###」でも可能)
見出しとトグルを合わせたもの
見出しを作成した後に「>」 + Spaceでも可能です
ここまでのブロックタイプを使うと…
ここまで様々なブロックタイプのショートカットを紹介してきました。
実際にこれらのブロックタイプを使うとどれぐらい見やすくなるかを体感していただくために研修中に自分が記述した議事録の文を用いて「ブロックタイプ適応前の文章」と「ブロックタイプ適応後の文章」とで比較していただこうと思います。
以下の議事録は「オフィスに冷凍弁当を供給する冷凍庫を設置し、各ユーザーに適したおすすめの冷凍弁当を選定する機能を通じて、オフィス内で手軽な栄養摂取をサポートするプロダクト案」を練っているときのものです。
ブロックタイプ適応前の議事録
誰が何を話したかを淡々とまとめていているだけで、「いつ話題が切り替わったか」と「何が決まったのか」が全く分からない議事録となっています。
ですが、今まで紹介したショートカットを使って議事録を書いてみると以下のようになります。
ブロックタイプ適用後の議事録
どうでしょうか?先ほどのブロックタイプ適応前の文章に比べて、「いつ話題が切り替わったか」、「何が決まったのか」の点が明確になっているかと思います。これを「ブロックタイプの変換」から要素をいちいち選択していたら会議のスピードに間に合わないですが、ショートカットを覚えることで、スピードを落とさず見やすい分が書けるようになります。
個人的にお勧めするショートカット
次に、自分がよく使うお勧めのショートカットを紹介します。ブロックタイプではないですが、文字を装飾するショートカットも追加しています。
区切り線
- 「-」を三つ(※全角では変換されません)

下のコンテンツとの差がはっきり認識できるようになり、視認性が向上する
直前に使った文字色を反映(color)
- Ctrl + Shift + H
文字色で協調すべき部分を目立たせられる
太字
- 文字を選択後、Ctrl + Shift + 「B」
- 「」+ 「太字にしたい文章」 + 「」(「_」二つでも可)

文字色と同じく、協調すべき部分を目立たせられる(短い単語を強調したいときに使われる)
下線
- 文字を選択後、Ctrl + Shift + 「U」

協調すべき部分を目立たせられる(多くの文字を強調したいときに使われる)
コールアウト(callout)
※コールアウトに関しては「/callout」で呼び出すしか方法がないです😢

コールアウトの中にブロックタイプを挿入することができ、画像のコールアウトでは「太字」と「区切り線」が使われています。
ここまでのショートカットを使うと…
最後に今まで紹介したショートカットを先ほどの議事録に適用すると以下のようになります。
以下の点が見やすくなったのではないかと思います。
- 「区切り線」や「下線」を用いて項目の境目を見やすくする
- 「コールアウト」を用いて多数決や資料の文章を目立たせる
- 「文字色」で結論がどうなったかを明確にし、決定事項が一目でわかるようにする
まとめ
今回の記事では、Notionのショートカットの紹介とその具体的な活用例をご紹介しました。
最後にお見せした議事録の例はブロック要素がかなり多いので、すべて使おうとすると議事録のスピードに間に合わないと思います。
しかし、まずはご自身が「これは便利だ」と感じるショートカットをいくつか選び、会議中や会議後の見直しの際に、特に強調したい箇所や情報の区切りを整えるために活用するだけでも、Notionのドキュメントは格段に見やすく、分かりやすくなるはずです。
Notionには、今回ご紹介しきれなかった便利なブロックタイプやショートカットがまだまだたくさんあります。本記事をきっかけにNotionのショートカットの可能性に気づいていただけたなら、ぜひご自身でも色々と検索して活用してみてください。
ここで挙げきれなかったブロックタイプ、ショートカットはたくさんあるので、今回の記事でNotionのショートカットに興味をもっていただけた方は、是非ご自身で調べてみてください!
この記事が、皆さんのNotion活用を後押しし、日々の業務効率向上に少しでもお役立てできれば幸いです。
25年度新卒研修に関する記事はこちらをご覧ください。