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セーフィー知財部門!ゼロから3年間を年次別で振り返る

はじめに

こんにちは。法務部 知財グループの永島です。今回は、知財グループ立ち上げから現在までの約3年間を、「1年目」「2年目」「3年目」と時系列で区切り、それぞれのステージでどんな挑戦があったのか、具体的な取り組みを深掘りしていきます!

【1年目:2022年】ゼロから始まった、手探りの一年

2022年1月、グループリーダーの渡辺がセーフィーに入社し、初代の知財担当としての仕事が始まりました。それは輝かしいスタートというより、まさに「何もない」場所から、何をするべきかを探す日々からの幕開けでした。

  • 最初のミッション:社内ヒアリングと現状把握で見えたリアル 入社直後の1ヶ月は、役員や開発のキーパーソンとの面談を実施しました。そこで皆さんの声に耳を傾けるうち、「知財の重要性は分かるけど、何をしたら…?」「うちの事業で特許って取れるのだろうか?」といった、現場の率直な戸惑いや疑問に触れることができました。

  • 方針決定:セーフィー知財、2つの約束 この現状を踏まえ、知財活動の柱として二つのことを掲げました。

    1. 「地に足の着いた知財活動(権利形成)」:まずは守りを固める!
    2. 「知財に強い企業文化を築くこと」:みんなで知財を強くする!

↑知財に強い企業文化を築くことの重要性を全社員向けの知財研修で伝えました。

  • 土台作り:信頼できるパートナー探しとルール作り まずは、会社の状況を理解し、柔軟に対応いただける特許事務所を探すことから始めました。そして、活動の根幹となる職務発明規程も、特許庁の情報を参考にしながら、本当に手探りで整備を始めました。
  • 発明発掘へGO!:社内に眠る「お宝」を探せ 商品開発会議に参加したり、CTOや新規事業部門の方々と話したり、そして何より「この技術、面白いかも!」と熱意を持つ社員の方々と対話する機会を少しずつ作っていきました。
  • 初の出願と早期審査:「まずやってみる」精神で挑戦 特許出願や他社特許のクリアランス調査もできることから始めました。一人のため、先行技術調査は時間を区切って効率的に行うなど工夫が必要でした。そして、少しでも早く社内に良い報告をしたくて、「早期審査制度」を活用しました。UIデザインなどの意匠出願も、試験的に開始しました!
  • 1年目の成果と手応え:初の特許登録に歓喜! 早期審査の活用もあり、セーフィーにとって記念すべき初の特許登録が実現!これは、開発に携わった社員にとっても大きな自信となり、本当に嬉しい出来事でした。Excelでの暫定的な管理体制や、商標活動もこの年からスタートしています。

【2年目:2023年】芽を出し始めた知財活動!1人で走り続けた試行錯誤の日々

1年目で蒔いた種が、少しずつ芽を出し始めた2年目。引き続き1人体制ではありましたが、活動を少しでも前に進めようと試行錯誤する日々でした。

  • 発明のタネが続々!高まる期待と嬉しい悲鳴 1年目の活動の甲斐もあってか、社内から「こんなアイデアはどうだろう?」と多くの相談をいただけるようになりました。嬉しい反面、一人ではすぐに対応しきれないほどの状況になり、協力してくれる皆さんに感謝するばかりでした。
  • 権利化プロセスの確立と、失敗からの学び 特許、意匠、商標の権利形成活動を続ける中で、早期審査のメリットを実感する一方、自社が既に公開していた情報が先行技術として引用されるという、今となっては苦い、しかし貴重な経験もしました。この経験から、出願前にはIR・広報部門としっかり連携することの重要性を改めて痛感しました。
  • 攻めの知財活動へ:他社調査の本格化と「伝わる」報告 競合だけでなく、投資先やアライアンス先の知財状況も調査をするようになりました。その結果を報告する際も、どうすれば専門外の方に伝わるか、星の数で評価を示したり、図やグラフを用いたりと、試行錯誤の連続でした。投資担当者との対話からは「知財は経営指標の一」という視点を学びました。
  • 社内啓発スタート:「知財を楽しむ」文化の第一歩 「知財をみんなで楽しもう!」をモットーに、分かりやすく、専門用語を避けた参加型の知財研修(入社時必須&任意)をスタート。さらに、半年に一度の「知財レビュー」で実際の事例を紹介し、知財を身近に感じてもらう試みも始まりました。地道に続けてきた知財研修を通じて、開発や企画部門以外にも「知財、面白いね」と言ってくれる方が現れたりもしました。活動が少しずつ社内に根付いているのかもしれないと、ささやかな手応えを感じ始めた時期でした。

↑知財レビューの資料の一部。特許が登録された際は知財的な観点の特徴を【ココがすごいよ】ポイントとして全社的に展開しています。

  • 1人体制の奮闘と見えてきた「次」への課題 ありがたいことに活動の幅が広がるにつれ、1人体制では限界があることも、正直に感じ始めていました。管理システムの本格導入を検討し始めるなど、将来を見据え、次の一手を考えなければいけない時期に差し掛かっていました。

【3年目:2024年~】新たなステージへ!2人体制で目指す、セーフィー知財の未来

そして、2024年。3年目を迎え、セーフィーの知財部門は新たなステージへと突入します。

  • 組織としての進化:2人体制と理想のチーム像 活動を前に進めるため、組織的な変化もありました。永島がJOINし2人体制となり、渡辺はグループリーダーという役割を担うことになりました。壁打ち相手として、議論を深め戦略を練り上げ部門としての成長を図っています。
  • 目指す未来:リーダーの視点と「攻める知財」

    そして、セーフィーの知財部門が目指すのは、単なる「守り」に留まらない知財の未来です。 スタートアップでの挑戦を「実証実験(POC)」と捉え、常に会社の未来を模索しています。その中で、知財が営業活動に貢献できるように、「攻め」にも繋がる活動を続けていきたいです。

  • 新たなステージの証明:相次ぐ外部からの評価

    こうした日々の活動の証として、2024年には外部から評価をいただく機会にも恵まれました。 まず、特許庁の「「事例から学ぶ 商標活用ガイド」 - ビジネスやるなら、商標だ!- (2024年版)」に、これまでの取り組みを掲載していただきました。私たちの活動が、少しでも他の方の参考になるかもしれないというのは、大変光栄なことでした。

    (出典)特許庁,商標の活用事例集「事例から学ぶ 商標活用ガイド」 - ビジネスやるなら、商標だ!- (2024年版),セーフィー株式会社「映像から未来をつくる」その想いをロゴに込めて・・・,URL:https://www.jpo.go.jp/support/example/document/trademark_guide2024/guide01.pdf#page=18(2025年6月9日アクセス)

    さらに、関東地方発明表彰で「発明奨励賞」を受賞するという、望外の機会もいただくことができました。(こちらの記事で詳しく紹介)

    この受賞は、開発を進める社員たちの大きな励みになったと感じており、それが何より嬉しかったです。

まとめ:3年間で築いたものと、これからの「楽しむ知財」への挑戦

たった一人でゼロから立ち上げたセーフィーの知財部門。この3年間で、権利形成の基盤を築き、社内の知財意識を高め、そして何よりも「知財を楽しむ」という文化の種を蒔き、育ててきました。

これからも、セーフィーの知財部門が、社員と共に「知財を楽しみながら」、会社の成長を力強くドライブしていく姿に期待してください!

おわりに

セーフィーではエンジニアを積極的に採用しています。

興味がある方は是非下記サイトを一度覗いてみてください。

https://safie.co.jp/teams/engineering/

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