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特許から読み解く セーフィーの技術のトレンド

こんにちは。 セーフィーで知財のマネージャーをしている渡辺と申します。

セーフィーでは、2022年1月に知財部門を立ち上げ、それと同時に私が入社して知財の体制づくりを進めてきました。
そこから約1年半が経ち、知財の基本的な機能は整ってきて、最近では特許もいくつか登録されてきましたので、今回はそれら特許からセーフィーの技術のトレンドを読み解いてみようと思います。

トレンド①

では早速、具体的な特許を見ていきましょう!

特許7279241

この件は、新製品のSafie Oneに搭載されたAI-Appの1つである「立ち入り検知」について狙ったものです。
特許のポイントは、「対象エリアに留まっている人の①数②時間を設定し、①②の条件を満たす場合に、その時のサムネイルを表示する(請求項1)/タイムライン上にオブジェクトを表示する(請求項7)」という点です。

特許7265072

この件は、小売店のレジ返金不正に関する現場の確認作業を効率化するためのものです。
特許のポイントは、「返金処理が行われたタイミングで、レジ前の顧客領域内に人がいなかった場合、タイムライン上にオブジェクトを表示する」という点です。

特許7227423特許7271803

この件は、飲食店のデシャップに出された料理に関する現場の確認作業を効率化するためのものです。
特許のポイントは、「飲食店の所定領域に料理が置かれた場合、タイムライン上に料理の種類に応じたオブジェクトを表示する(特許7227423)/その時の写真を撮影し料理の種類ごとにフォルダ分けして格納する(特許7271803)」という点です。

・・・もう気付いたかもしれませんが、これらは「タイムライン上にオブジェクトを表示する」という点で共通しています。
そこから見えてくるのは、「撮り溜めた映像の中で、ユーザーが見たい映像にいかに素早く&簡単にアクセスできるか」という技術のトレンドです。

トレンド②

ただ、セーフィーの技術はこれだけではありません。

特許7159503

この件は、強風や振動等でカメラの設置角度が変わってしまった場合でも、AIモデルを用いて対象を検出できるようにするためのものです。
特許のポイントは、「映像データに基づいてカメラの設置角度を推定し、その設置角度に基づいて検出モデルを生成する」という点です。

その他、実は出願済のものはまだ色々あるのですが・・・未だ公開されていないため、また別の機会にということで(笑)

さいごに

さて、ご覧いただいて如何だったでしょうか?

クラウドカメラと聞くと、きっと多くの人が「特許なんてあまり生れないだろう」と思われるでしょうが、セーフィーではここ約1年半で上記の様な特許が確実に生まれています。
その理由は、クラウドカメラの用途が監視から現場のDXへと進化しつつある中で、セーフィーの社員一人一人が「現場の負」としっかり向き合い、その解決へ向けて「泥臭い試行錯誤」をしているからだと思います。

このプロセス、実は発明が創出されるプロセスそのものなので、私は入社当初から「セーフィーでは新しいものが必ず生まれる筈だ」と感じていました。
知財担当として、その仮説を特許を取ることにより証明し、社員に自信と希望を持ってもらうことが、自分に課された使命の1つだと思ってやってきました。

ちょっと真面目な話になってしまいましたが・・・日々、新しいものが生まれる環境で、熱量を持った社員の方々と一緒に仕事できて、とにかく楽しいです。
今自分がやっている特許の権利化のイメージを料理に例えるなら、良い食材が目の前にあるので、その良さを最大限に引き出すべく、味付けは塩コショウのみで余計なことはせず、火入れは徹底するという感じでしょうか(笑)

このブログをご覧の皆様の中で、もし将来セーフィーのエンジニアになる方がいらっしゃいましたら、その時は是非一緒に特許を楽しみましょう!
セーフィーでは、エンジニアが特許に関わる際には、なるべく本業である開発の邪魔にならないよう配慮しつつ、一方で特許の楽しみを味わえるような仕掛けもしていますので、ご安心ください。

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