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SafieにおけるGatherの活用方法紹介

こんにちは、セーフィーでエンジニアをしております伊林です。

今回は、Safieでリモートワークツールとして利用しているGather. Townとその活用方法を紹介していきます。

Gather. Townとは

Gatherの様子

 

Gatherは、リモートオフィスツールの一種で、カスタマイズ可能な2次元のMap上でリモートメンバーと会話やチャットを行うことができます。

Safieでは、数年前からエンジニア組織内で活用しています。いくらか知見がたまってきたこともあり、紹介します。

導入のきっかけ

私は以前、Safieの機械学習エンジニアとして働いていたのですが、数年前にサーバーサイドエンジニアのチームへ異動を行いました。

当時は機械学習のアルゴリズム開発や、実地評価用の小規模なシステム開発などを担当していました。ただ、作成したアルゴリズムを製品に落とし込むのためには課題も多く、特にサービス開発の経験がたりないと感じたため、一度サーバーサイドエンジニアとしてサービス開発の経験を積みたいと思ったことが理由です。

 

異動したのはちょうどコロナの全盛期であり、多くの人がリモートで働いていました。

これにより、以下のような問題を感じることがありました。

  • リモートだと気楽に通話しづらい(気がする)
  • フルリモートのメンバーと交流する機会がなくなる(気がする)

簡単な内容の相談であれば、チャットによる相談で済む場合が多いですが、相談内容が複雑な場合など、音声で説明した方が効率的な場合があると思います。

特にチームへ入りたての状況では、プロジェクトやチームに関する背景知識が欠けていることからコミュニケーションミスが発生しやすく、通話でやり取りした方が良い場合が多いと思います。

しかし、リモートの場合、相手の状態が把握しづらいこともあり、オフラインのように気楽に通話をお願いしづらく、つい二の足を踏んでしまうということがありました。

また、フルリモートだと昼食を一緒に食べるような機会は減るので、オフラインと比較すると交流の機会が減ってしまうと思います。

 

一方、フルリモートで働くことに対する課題がないか聞き込みを行ったところ、以下のような課題が見つかりました。

  • トラブルが起きた際に気づかない、気づくのに遅れる、特定のメンバーだけで情報共有されてしまう場合がある

オフィスで働いている場合、”なにか”(サーバに問題が発生するなどの緊急事態)が起きている場合に、周囲の雰囲気で気付けることがありますが、フルリモートの場合はSlackのスレッドを確認する必要がありました。これにより気づくのが遅れたり、そもそもチャットを見逃してしまうというようなこともあったようです。

 

以上のような問題意識から、自チーム内でGatherを試験的に導入してみたことがきっかけでGatherを使い始めました。最近では、他チームでも利用してみたいという声が多かったこともあり、部署全体で利用しています。

SafieでのGatherの利用方法

常時接続して適宜相談する

Google Meetのように通話が必要な場合にのみ接続するのではなく、基本的に業務中は常時Gatherに接続するようにしています。

また、各自ステータスを設定することで、話しかけていいかどうかを表明することにしています。これにより、相手に話しかけていいかどうか迷うことを少なくしています。

話しかけていい状態

話しかけて欲しくない状態

緊急対策室の導入

「トラブルが起きた際に気づかない、気づくのに遅れる、特定のメンバーだけで情報共有されてしまう場合がある」を解決するために導入しました。

 

障害対応を行うための部屋をGatherのMAP上に設けており、障害対応を行う際はここに集まって対応するようにしています。これにより、Gatherの画面を見れば何かの障害に対応していることが一目でわかるようになりました。

 

完全に音声通話のみで障害対応を行うと、作業履歴が残らなくて後で困るなどの問題もあるので、基本的にSlackによるテキスト投稿と併用しています。が、トラブルに気づく速度は導入前よりも改善された気がしています。

緊急対策室

休憩所を設ける

「フルリモートのメンバーと交流する機会がなくなる(気がする)」を解決するために、導入しました。

フルリモートの場合、休憩時間を一人で過ごすことが多く、職場の人と話す機会は減る傾向にあると思います。

そこで、MAP上に明示的に休憩所を設けることにしました。仕事の相談や雑談など、気が向いた時に誰かと話す場所として利用しています。

 

エンジニアの勉強会

以前から勉強会は開催されており、エンジニアの技術交流の場として利用されていました。

Safieには、AI、サーバー、フロント、モバイル、デバイスなど、さまざまなエンジニアが在籍しており、各チームで日々、さまざまな勉強会が開かれています。

これ自体はとてもいい取り組みだと思っているのですが、同じチームの人のみが参加しているものが多い印象で、別チームの勉強会であっても気軽に参加できるようにしたいと思っていました。

Gatherで勉強会を開催することで、あまり明るくない分野の勉強会でも気軽に参加できるようになるのではないかと思っています。

 

その他、導入して良かったこと

別チームの人の様子がわかるようになった、交流する機会ができた

導入前は、フルリモートの場合、自分が所属するチーム*1以外の様子が見えづらいということがありました。

Gatherを導入してからは、ある程度誰と誰が会話している、会議しているなど別チームの動きがなんとなくわかるようになりました。

 

オフィスワークとリモートワークを似た感覚でできるようになった

Gatherを導入する前は、

  • オフィスは、 会社の人と交流したり、複雑内容の相談をする場所
  • リモートワークは、仕事を家に持ち帰って作業すること

という感覚でした。

Gatherを導入してからは、リモートで働く場合でもオフラインとある程度似たような感覚で仕事できるようになりました。

 

まとめ

今回は、SafieにおけるGatherの活用方法を紹介しました。ツール活用の参考なれば嬉しいです。

 

 

ja.gather.town

*1:Safieでは、主に5人程度の規模のチームで開発を行うことが多いです。

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