Safie Engineers' Blog!

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AIソリューションプラットフォーム推進室 始動

はじめに

セーフィー株式会社AIソリューションプラットフォーム推進室の植松です。

2024年12月に実施したセーフィーアドベントカレンダーでCTO 森本からご紹介がありましたとおり、AIソリューションプラットフォームが経産省プロジェクト(IR資料)として採択されたことをきっかけに、このプラットフォーム化に会社としてさらに注力して取り組むことになりました。

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その注力施策の一つとして、今年の1月から新たに部署を作りプロジェクトを進めていますので、今一度全体像と、事業ロードマップ、経産省プロジェクトにおける実証実験の取り組み状況、認知施策についてお話しできればと思います。

AIソリューションプラットフォーム全体像

こちらは2024年12月期第3四半期決算資料でも展開させていただきましたが、データ利用を簡単に、AI生成・再学習を簡単に、ビジネスを簡単に〜AIビジネスを量産できる仕組みを我々のプラットフォームとして提供し、データホルダーとAI開発者の連携を実現するような場の構築、提供を行うことを想定しています。

事業ロードマップ

まずは国内、映像データの活用はファーストステップですが、それに留まらず海外展開や、映像に音声・センサデータなどのデータを組み合わせたマルチモーダル対応を進めていく予定です。

事業化に関するもう少し深掘りした話については、IR noteの方でも記事にしておりますので、ご興味ある方はそちらもご覧いただければと思います。

note.com

経産省プロジェクトにおける実証実験について

AIソリューションプラットフォームの開発と合わせ、3つの実証実験を行うことでプラットフォームの確からしさを立証していこうと考えています。

残念ながらプロジェクト途中のため写真が公開できないのですが、どのテーマも現場の課題をデータ活用によりなんとか解決したい、という各社の熱い思いを持って取り組んでいます。

テーマ1. 鹿島建設様

クレーン作業において、荷物を持ち上げる時(玉掛け作業)の不安全行動を防ぐため、3.3.3運動(玉掛けして3秒確認、玉掛け者は3m以上離れる、荷の安定確認を30cm以内にする)ということを基本としているのですが、その状態が守られているかを検知したい、という事象に取り組もうとしています。

また、安全な状態を保つこと(囲いがあるか、開口部が開きっぱなしになっていないこと、立ち入り禁止箇所がきちんと守られていること、など)に対しても現在どの事象に対して取り組むか?を整理しています。

テーマ2. 清水建設様

トンネル工事において、コンクリートを運んでくる生コン車や、トンネルの一部を構成するセグメントと呼ばれるものを載せた車などが、いつ入ってくるか?がわからず、待機状態が長いのでそれをもっと効率化するため検知したい、という事象に取り組もうとしています。

テーマ3. 慶睦会様

介護施設で転倒してしまった場合に介助しにいく必要がありますが、特に夜間は待機しているスタッフも少なく、何度も見回りにいく負荷も高いため、転倒時に通知がくるような仕組みを作ってスタッフさんの負荷を減らしたい、という事象に取り組もうとしています。

いずれのテーマも、実際に実証実験現場に伺うことで、取り組もうとしている課題以上に様々にAIを量産できたらやれそうなことが沢山出てきます。やむなく今回はテーマを絞っていますが、プラットフォーム化でさらに課題解決に繋げられそうだと感じています。

認知施策

プラットフォームをシステムとして作ると同時に、それをプラットフォームとして使ってくださるデータホルダー(お客様)、AI開発者を集める施策が必要となってきます。

昨年から弊社主催のカンファレンス、通称レゾサミ(レポートはこちら)を行っています。
note.com

今までは主にデータホルダーであるお客様向けでしたが、今年はAIソリューションプラットフォームという軸で上記の実証実験や、AI開発者様と実施している取り組みを紹介していく登壇やデモブースを設け、さらにAI開発者の方も興味を持っていただけ楽しめるようなイベントを設計していく予定です。

また、セーフィーでは様々な業界向け展示会に出展しており、直近ですとリテールテックJAPANにこの取り組みを展示する予定です。
messe.nikkei.co.jp

それらに加え、AIの展示会への登壇や技術系の認知施策にも取り組んでいきたいと思います。セーフィーにはショールームもあるので、そこにもこのプラットフォームの内容がお目見えする予定ですので、興味のある方は是非会社の方にもお越しいただければと思います。

本Tech Blogでも今後定期的にプロジェクトのアップデートや実際の仕組み、開発状況などをお伝えしていきます。

生成AIの取り組みについて

経産省プロジェクトとしては、AIモデルを簡単に作れる、いわゆるMLOpsと呼ばれる仕組みを中心に取り組んでいるのですが、同時に生成AIを活用した仕組みに関しても合わせてプラットフォームとして提供できないか、ということを並行して検討しています。

まずはデモとしてお客様の反応を確認しつつ、ビジネスとしてうまく軌道に載せられるような探索を繰り返していきたい、と考えています。

最後に

セーフィーが様々な大企業の方々にご支援いただいてここまで大きく成長できたように、今度はこのAIソリューションプラットフォームを使ってスタートアップの方の支援ができるような形を目指しています。

AIソリューションプラットフォームを構築し、またプラットフォームを使って様々なプロダクト・サービスを提供するには、AIだけでなくその他領域のエンジニアやプロダクトマネージャーも合わせて必要です。

サーバ・フロントエンドエンジニアはもちろん、映像データを取得するために欠かせないカメラやその周辺デバイスを担当するIoTエンジニア、ユーザ動向の調査に欠かせないデータ分析エンジニア、様々なオペレーションを支える業務システムエンジニア、品質を上流からもささえるクオリティマネジメント担当、各領域のプロダクトマネージャーなど、様々なポジションで採用をかけています。

この記事を読んで興味を持っていただいた方、カジュアルに話してみたい、等で結構ですので、是非こちらの採用サイトからコンタクトいただけると幸いです!

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