Safie Engineers' Blog!

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QCDグループって何をしているグループ?

この記事はSafie Engineers' Blog! Advent Calendar 15日目の記事です

はじめに

こんにちは、あるいはこんばんわ。
第1開発部QCDグループ 小山と申します。
ついに24年も年末となり、今年も懲りず締め切り間際になってから筆を走らせている次第です。

今年のアドベントカレンダーですが、QCDグループの人数も計14名と増えできることも少しずつ増えましたので、改めて
24年版『QCDグループって何をしているグループ?』
をテーマに現状のQCDグループについて紹介をしたいと思います。

過去記事リンクはこちら engineers.safie.link 今回はスクショとかも少なく文字がいっぱいなので安眠効果抜群です。

主な業務内容

QCDグループですが通称QAチームといわれることも多いです。
大まかにテストに関わる部分を”中心に”担当しているグループということは変わりないです。

担当しているプロダクトとしては以下の図のようなものとなっています

上記一覧の中で、業務システム以外は概ねQCDとしてプロダクトの品質を向上すべく開発業務に携わっています。

基本的に、1メンバーに対し定期リリースのあるIoTデバイス系プロダクト・または新規プロダクトの複数を担当として受け持ってもらっているのが現状です。

プロダクト内でどういった業務(テストなど)をセーフィーのQAエンジニアが行っているかといいますと、プロダクトごとに差分はありますが概ね以下の内容となっています。

実施しているテストの種類

  • エンハンス内容に対する機能テスト
  • 既存機能に対するリグレッションテスト(エンハンス時に設計したテストの簡易版)

上記をブラックボックステストとして実施しています。

非機能テストについては、プロダクトの要求・要件定義時にPdM側に協力は依頼しつつ、明記してもらえた場合は要求を満たせているかを各担当者ごとに保証するような形で行っていますが、体系的に非機能についても保証ができているとは言いづらいのが現状ではあります。

テスト自動化に関して

思い返せば3年前になりますね。
テスト自動化について動き始めた当初は、リグレッションテストの工数削減を目的としてテスト自動化を進めてきました(毎月楽になる未来を想像していた)

しかしながらふたを開けてみると、月に一度実行しないとメンテナンスを短期間で終わらせないといけないこともあり、上手く削減できているという実感を得ることは難しかったです。

そこでリグレッションテストの実施工数削減だけでなく

  • 毎日の成果物としてコミットされるエンハンスに対し自動テストを動かすことで、不具合を早期に発見しプロダクトの品質を向上させる
  • 手動でしかできない所を注力してテストを実行できる環境を作る

上記を目的に加え自動テストのシナリオを大きく見直しました。

現在の実績として、リグレッションテストの自動テスト化の主要なプロダクトについては以下の進捗となっています。

<リグレッションテストの自動化率>



<リグレッションテスト自動化によって実現できた削減工数>

<各プロダクトにおける自動テスト実行頻度>

来期以降に関してはリグレッションテストだけではなく、影響範囲として漏れがちな直近でエンハンスがないプロダクトやソリューションも含め実装対象としていけるよう準備を始めています。

実行頻度についても現状より多くのプロダクトで毎日実行できることを目標に設定し、トラブルが発生してしまった場合に備え自動テストの実行結果をきっかけにして素早く異常に気付ける体制を築いていけるようにしていきたいと考えています。

自動テスト対象を増やし実行頻度をあげることで、リグレッションテストにかかる工数やエンハンスが暫くなかったプロダクトやサービスにかかる保守工数を下げ、改善活動や新規プロダクトに対するテストに注力できる体制を実現できるようになる(はず)

セーフィーのQAエンジニア=テスト/SETエンジニアのこと?

と、ここまで書いてきてセーフィーのQAエンジニアは
テストエンジニア/テストマネージャー
or
SET(Software Engineer in Test)エンジニア

のことなのかな?と思われてしまいそうですが・・・
いわゆる「良いプロダクト」を出すために様々なことを行うQAエンジニアとして、テスト活動だけでなく要件定義~リリース後のフェーズでプロダクト全体の品質を高められるように(担当者によってバラツキがあるのが現状ですが)活動を行っております。

<どんなバラツキがあるのか(一例)>

  • ビジネスとして成り立つか(利益を生むことができるか)
  • サポート部門の運用を踏まえ、特殊対応をしなくてよいか
  • PoC(概念検証)実施時、何に気を付けなければならないか、目的がブレていないか

上記については体系的な知識の習得方法があるわけではないため、個人の経歴・経験・センスによって品質保証活動での粒度がバラついてしまっています。

このバラツキに関しては来期以降も解消に向け継続して取り組みたいと考えています。
対応案の一つとして、最近QAエンジニアとしてセーフィーに加わってくださったメンバーの方が、各フェーズで行ったほうがいい/注意しなければならない指針と観点を作成してくれていますので、近いうちに発信してくださるはず・・・!

その他 最近始めてみたこと

最近ですが社内ツールのエンハンスを開発しているプロダクトチームに対して「品質とは?」というテーマで勉強会を行った方がいます。
こういった啓蒙活動はプロダクトだけでなく、開発本部全体ゆくゆくは営業本部なども含め全社に対して行っていけるようにグループとして準備していきたいと考えています。

※参考:狩野モデルとは?5つの「品質」や、導入するメリット・注意点を解説https://service.shiftinc.jp/column/10933/

セーフィーのQAエンジニアとは(まとめ)

現状のセーフィーのQAエンジニアは、基本的なテストエンジニア/テストマネージャーとしての経験を活かし、
『テスト活動やE2Eテストの自動化やプロセスの改善などの品質を向上させるための様々な活動 を各自の希望に沿って行うエンジニア』
です。

今後はテスト活動以外で様々な品質を向上させるために”改善活動”を行い、より良い・価値のあるプロダクトをお客様に迅速に提供できるように来期からは準備を進めていきたいと考えています。

来年度に向けた準備(MVVを決めました)

急に話の内容が変わりますが、月日は早いもので私が入社してから3年が経過しおかげさまでQCDグループの活動領域も人員も増えてきました。
(業務委託メンバー合わせ14名、25年からは計16名)

様々な考えや経歴を持つ方がいて、個性豊かでいいグループになってきたのではないかと個人的には思っております。

そんな中、グループとして1つの共通認識があると業務を進めやすいという話がメンバーから上がりましたので、組織開発を担当するエンジニアリングオフィスとも相談しつつQCDグループのMVV(Misson Vision Values)を策定することができました。
※策定までの過程・苦労は25年内にQCDのグループリーダーが書いてくれるはずです。

<MVV>

Misson :
高品質・適正価格の「映像ソリューション」を提供し、あらゆる産業の現場DXを実現する。

Vision:
創る組織で開発における品質課題に目を向け、品質文化に根ざした改善活動をおこなえるようにする。

Values :
より良い品質にしていくために品質とは何かを定義して開発本部全体に広げる。
広げるためにも開発プロセス改善をする(もしくはしてくれという提案をする)
品質改善をし続けるために新しい技術やプロセスを取り入れ1人1人が成長する

2025年からはMVVに沿ってセーフィーという会社の品質を向上させるため真摯に品質改善を続け、グループ一丸となってテストだけではなく改善活動に取り組みたい
・・・と目標を宣言させていただきます。

どういった活動をしてどういう効果があった/効果が出にくかったのかは、来年の年末に施策と共に振り返ることができればなと思っております。
来年も価値のあるプロダクトをお客様に届けられるようにテスト及びそれ以外の領域で活動できればと思います。

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