Safie Engineers' Blog!

Safieのエンジニアが書くブログです

ソフトウェアだけじゃない!セーフィーの『お客様に寄り添う』ハードウェア開発の裏側

こんにちは!セーフィーでハードウェア開発を担当している持丸です。

ご存じの通り、「セーフィー」はクラウド録画サービスやソフトウェアを事業の中核とする会社です。
そして当然のように、クラウドやソフトウェアの技術をベースとしたエンジニアの割合が多い会社になります。
しかし、お客様に最高の体験をお届けするためには、映像の入り口となるカメラをはじめとした「ハードウェア」の存在が欠かせません。
今日は、普段あまり語られることのない、セーフィーのハードウェアへの熱い想いと、その品質を支える取り組みについてご紹介したいと思います。

すべては「お客様に寄り添う」ために

私たちハードウェア担当が最も大切にしているのは、
「お客様に寄り添った製品(ハードウェア)を提供していく」
という、とてもシンプルな方針です。

お客様がどのようなシーンで、どのような課題を解決したいのか。

それを深く理解し、機能や性能はもちろんのこと、長期にわたって安心して使える品質、そして安全性を兼ね備えた製品をお届けすること。
それが私たちの使命です。

セーフィーが提供するハードウェア製品には、他社から購入した製品(一部をセーフィー向けにカスタマイズしたものを含む)と、自社で開発した製品の2種類があります。
今回は、特に他社製品をお客様にお届けする際の、私たちのこだわりについてお話しします。

「ただ仕入れる」だけでは終わらない、セーフィーの製品評価

他社製品を選定する上で、私たちは特に以下の2つのプロセスに多くの時間を費やしています。

  1. お客様の利用シーンの把握と理解
  2. 提供する製品の設計思想の読み取り

Fig1

なぜなら、この2つのステップを疎かにすると、「思い込み」によって後々大きな問題を引き起こしかねないからです。
「普通はこうのはずだ」といった思い込みを排除し、お客様の本当のニーズと製品の特性を正確に結びつける。
そして、関係者全員がその共通理解の上に立つことが、プロジェクト成功の鍵を握っています。

この考え方に基づき、私たちは以下のようなステップで製品の評価を進めています。

  1. お客様の要求内容を明確にし、文書化する(ユーザー情報)
  2. 選択する製品の仕様(機能、性能、品質など)がお客様の要求を満たせているかを確認する(製品情報)
  3. カタログスペックだけでは確認できない項目を洗い出し、評価・検証を実施する(追加評価)

Fig2

仕組みで支える品質。製品評価プロセスの標準化

「言うは易し、行うは難し」ですが、これらの製品評価プロセスが担当者のスキルや経験だけに依存してしまうと、品質にばらつきが生まれてしまいます。

そこで私たちは、誰が担当しても一定の品質を担保できるように、評価プロセスを前述のように標準化し、専用の入力フォーム(下記参照)や手順書を整備しています。

  • 利用シーンの把握: 製品設置要件確認シート
  • 製品の設計・安全思想の把握: 設置ガイドの確認シート、製品認証の確認シート
  • 製品性能・品質の確認: 製品性能の確認シート、製品品質の確認シート

Fig3

さらに、ソフトウェアエンジニアが多く在籍するセーフィーの特性を踏まえ、各シートの入力方法や注意点をまとめた手順書を準備しました。
これは、普段から設置業務、部材に触れている担当であれば用語にも精通していますし、どこにどういった情報があるかもすぐわかります。
しかし、頻度の低い人が作業を始めようとすると、思いのほか時間がかかったりもします。このような背景に対応するための手順書を作成しています。

Fig4

これらを用いることにより、ハードウェアの専門家でなくても、スムーズかつ網羅的に検証を進められる環境を整えています。
加えて、使用上の注意、安全上の注意、認証前提といった文言、用語、表現が各社で幅広く単純な検索ではマッチしないものには生成AIを用いることを想定し、対象項目を調査できるようにキーフレーズを併記しています。
多くの人が実感している通り、生成AIによる調査のメリットは、網羅的な抽出ができることにより、調査範囲が不十分なことによる抜け、漏れの発生を防ぐことができます。

しかしながら、調査者の経験・知識が少ない場合には、生成AIに入力するフレーズが十分でなく、このメリットが十分に享受できないケースの発生があります。
これらから、フレーズ例を併記し、出力結果が限定されすぎないようにしています。

Fig5

不具合解析こそ、腕の見せどころ

このように確認を行った製品であっても販売後に、残念ながら何らかの不具合が発生することもあります。そんな時こそ、私たちハードウェア担当の腕の見せどころです。

解析の進め方で一番やりがちなことは、つい経験と勘に頼って解析を進めてしまうことです。
当たればよいのですが、当てが外れると原因究明が困難になることも多々あります。
我々は製造メーカーではなく、大量に世の中に製品を出荷しているわけではないので、解析ができる不具合対象機が数台程度であることが常です。
慎重にことを進めることが重要になります。

このようなことも踏まえながら、経験豊富なエンジニアも、そうでないメンバーも、同じ情報を残しながら解析を進められるよう、体系的な不具合解析フローを構築しています。

  • 不具合報告の確認(不具合報告確認シート)
  • 不具合品の外観(外観確認報告シート)
  • 不具合再現(再現確認報告シート)
  • 不具合品の分解(分解確認報告シート)
  • 不具合品の解析(解析報告シート)

各シートには、HWエンジニアの経験してきた確認項目がリストされ、その内容を順次チェックしていくつくりになっています。
これにより、後戻りのない、的確な原因究明と、再発防止に繋げています。

Fig6

おわりに

今回は、セーフィーのハードウェアへの取り組み、特に他社製品を評価する際のプロセス及び不具合解析についてご紹介しました。
これは、HWエンジニアを抱えるセーフィーだからこそのアプローチです

私たちの目標は、このHWエンジニアの経験や見識に裏打ちされた仕組みをさらに進化させ、HWエンジニア以外のメンバーを含めた全体の底上げをすることでお客様に品質の高いハードウェアを届けられるようにすることです。

次回は、もう一つの柱である「自社開発製品」について、詳しくお話ししたいと思いますので、お楽しみに!

© Safie Inc.