はじめに
こんにちは!セーフィー株式会社でデバイス開発をしている杉本です。
セーフィーでは普段の業務以外にも、エンジニアのスキルアップのために様々な取り組みを行っています。その一つの取り組みとしてエンジニアの「やってみたい!」をボトムアップで実現する活動をしています。
今回はコンセプトの立案からプロトタイプのユーザー検証まで行うプロト開発WG(ワーキンググループ)の活動をご紹介します!
プロト開発WGの目的
セーフィーはクラウドカメラサービスを提供しており、様々な現場のユーザーの課題に向き合って新プロダクトの企画・開発を進めています。
営業、企画からの提案で開発をすることが多いのですが、エンジニアだからこその気付きもあります。ユーザーが気付かないような視点からエンジニアが提案ができる組織を実現すべく、プロト開発WGを開催しています!
今回のワークショップの目的は以下のとおりです。
- エンジニア自身でユーザーの課題の仮説を立てて検証し、プロト開発の知見を得ること
- 業務で使用する技術以外の技術領域にチャレンジしてスキルの幅を広げること
やったこと
プロト開発WGではコンセプト(仮説)の立案、プロト開発、ユーザー検証の大きく3つのプロセスで進めており、今回のプロト開発WGではデバイス開発部の有志メンバーにて計5か月の期間で実施しました。
- コンセプト(仮説)の立案 約2カ月
- ユーザーの想定課題
- 想定課題に対するユーザーへの提供価値
- プロト開発 約2カ月
- コンセプトを実現するための技術検討
- コンセプトを試すためのプロトを開発
- ユーザー検証 約1ヶ月
- ユーザーにプロトを試してもらい、フィードバックを得る
- フィードバックから課題を抽出して改善の方向性を特定する
コンセプトの立案ではエンジニアならではの視点でアイデアが合計12個出てきたのですが、そこからの絞り込みが苦労しました。ユーザーの課題をどう解決できるのか、どれだけユーザーにとって価値があるのか、などの深堀をしてコンセプトの絞り込みを進めました。
最終的には提供価値だけでなく、技術的に実現ができそうか、他社とは違いがありそうか、今後も活用できそうかの4つの観点で5段階で点数付けをしてコンセプトを1つに決定しました。
このような議論を通じてエンジニアが提案できる組織につながるような視点を養うことができたのではないかと思っています!
また、本活動で実際に立案したコンセプトや開発プロトタイプについてはありがたいことに商品化検討のステップにつながっているので、残念ながら本ブログでご紹介することができません。
ただ、ユーザーの課題に着目してコンセプトをエンジニア自身が考えたため、大変ながらも楽しくプロトタイプの開発ができました!
他部署からのフィードバック
ユーザー検証に協力いただいた各部署の方から本活動についてたくさんのフィードバックがありましたので一部抜粋して公開します!
- とてもいい活動だと思いました。営業側では思いつかない視点もありありがたいです。
- 提案内容が突拍子もないものではなく、既にある機器の拡張や改造で行けるという、夢と現実のはざまの大変バランスの良い所を攻めているので、商品化の可能性が高いと思いました!
- 技術オリエンテッドな提案は営業企画としても刺激されるとおもいます。なにより活動メンバーが楽しそうにしていたのが印象的でした!
- 非常に面白かった。今すぐ商品に繋がらないことも多いと思いますが、このようなことをやって今後の商品につながる種をいっぱい作って欲しいです。
- 営業、企画スタートではなく、開発から発信したほうが固定概念に縛られないモノが作れる場合があるし、営業・企画が暗黙のうちに諦めたり後回しにしたものが作られたりするので、今後も継続してほしいです。
- 想定機能を型にすることで、もっとイメージしやすいです。「こんなこともできることだ」を直感でき、ペーパーより商品に対する理解が深くなる。また、実現可能性も参考になります。
- 日々とてもお忙しい中、アイディアを形にする時間を取るのは非常に大変だったと思いますが、ここまでWowのあるものを短期間で仕上げており本当に素晴らしいと思いました。
- 開発側の方がお持ちのアイディアと顧客課題をうまく紐づける活動をしていきたいと考えているので、こういった事がやりたい!これってニーズありそう?といった話はお気軽にしていただければと思います!
- 非常に有意義な時間でした!プロトタイプと言いつつ、商品建て付け考えればそのまま売れるのではと思うくらいのクオリティだったのですぐ企画と連携して進めていきたいくらいです。
最終的にプロトタイプの実機デモと合わせて、セーフィー全社員向けのプロト開発WGの報告会を実施しました。
ありがたいことに、オフライン、オンラインのハイブリッドで開催したのですが、100名以上の方に参加いただいて報告会の後も質問が絶えないなど大盛況で終えることができました!

全社員向けのプロト開発WG報告会の様子
やってみて
参加メンバーにて本活動の振り返りを実施しましたので一部抜粋して公開します!当初の目的についてはおおむね達成できた結果となり、一安心です!
提案したプロトタイプ4つのうち、3つは具体的にユーザーの現場でのPoCにつながるなどエンジニアのボトムアップの活動から実際の商品化に向けて動き出すという予想以上の結果を出すこともできました!
反省点としては記載の通りですが、通常業務をしながら本活動の時間をなかなか割くことができずにプロトタイプの開発に苦労してしまったことです。良かった点を活かしつつ次回の活動では改善をしていきたいと思います!
- Keep
- 全員しっかり関わりながら、期間内にコンセプト立案~開発~実機デモまでやりきることができた
- 業務ではあまり使わないプロダクトや技術の知見が得られた
- 営業、企画への実機で技術提案をすることで、プロダクト化に向けた前向きな議論ができた
- Problem
- プロジェクトなどの主務の忙しい時期と重なると本活動に割り当てる時間が確保するのが難しく、進捗がない時期が発生してしまった
- トライ&エラーでの実装となり、予想よりも開発に時間がかかってしまった
- Try
- 開発期間は2ヶ月ではなく3~4ヶ月は確保する
- 新しい技術に挑戦するため、開発期間に余裕が必要なため
- タスクと担当を明確にして計画を立てて進捗管理する
- トライ&エラーでの開発が前提だが、計画を立てて進めることで効率的に開発をするため
本活動はトライアルとしてデバイス開発部にて閉じて実施したのですが、他の部署からも参加したいという声が挙がってきており、ゆくゆくは開発本部横串での活動に広げていきたいと思っています。
最後に
本記事では、プロト開発WGの活動についてご紹介させていただきました。
セーフィーではエンジニアを積極的に募集しています。どのような職種があるのか気になる方はこちらをご覧ください!
safie.co.jp
カジュアル面談から受け付けておりますので、気軽に応募いただければと思います!
皆様のご応募、心よりお待ちしております!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。