Safie Engineers' Blog!

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エンジニアリングオフィスってなに? ~組織開発の第1歩 ~

この記事はSafie Engineers' Blog! Advent Calendar 9日目の記事です。

あいさつ

こんにちは!セーフィーの井上と申します!
2023年11月に入社し、エンジニアリングオフィスの一員として日々業務に取り組んでいます。

今回はセーフィーの「エンジニアリングオフィス」という部署は一体何をしているのか、皆様への紹介も兼ねて取り組んでいることについてお伝えさせていただきます!

エンジニアリングオフィスとは?

エンジニアリングオフィスは、取締役CTO・VPoE、各部室長や各部署と密に連携し、最高のプロダクトをつくるため、エンジニア組織拡大に伴い中長期の組織成長戦略を策定・実行しており、さらなる事業成長を見据え組織の強化を推進しています。

エンジニアリングオフィス発足に至った理由として、弊社のVPoEの谷口が記事を掲載しておりますので、こちらも是非ご覧ください!
engineers.safie.link

エンジニアリングオフィスのミッション

セーフィーはVisionとして「映像から未来をつくる」を掲げています。
このVisionを実現するためには、中長期の戦略を実行できる組織へと常にアップデートし続ける必要があります。

セーフィーが掲げるVisionを実現するべく、エンジニアリングオフィスはプロダクトと人・組織の両輪を支えるために下記ミッションを設定しました。

エンジニア組織の未来を追求し、未来に起きるであろう課題も見通した解決エンジンとなる

そのためには「ありたい姿」「こういう組織を作らなきゃいけないよね」というゴールを定め、目標への道筋を明確にすることが重要となります。

ミッション達成するためには

ミッションを達成するべく、エンジニアリングオフィスではバックキャスティングの考え方を採用しています。

業務に着手するときは、始めに将来どういう姿になっていたいか・ありたい姿(ゴール)は何なのかを定義します。その後、現状の自分達の立ち位置を確認することで「ありたい姿と現状のギャップ(課題)」を確認します。こうして課題を明確にし、次に何をするべきかの道筋を明確にすることで、ゴールまでの道筋を迷うことなく進むことが出来ます。

取り組み内容

上記を踏まえた上で、実際どのように組織開発に臨んでいるのか?ということを、自分が担当している業務から3つピックアップしてご紹介いたします。

テックブランディング向上施策

まず、自分が担当している業務の1つとして「テックブランディング向上施策」があります。端的に説明しますと、社外のエンジニアからの認知を高める施策を担当しています。

じゃあイベントに参加したりブログを沢山出して社外にアピールしよう!そしたら認知あがるじゃん!
・・・等と、とりあえず目の前のタスクに掛かる前に、まずはバックキャスティングの基本である

・ゴール(あるべき姿・数年後どうなっていたいか)
・課題(あるべき姿と現状のギャップ)
・何をするべきなのか

を腰を据えて定義しました。
ゴールを定義した後、そのゴールを達成できるよう道筋を明確にするため中長期計画を立て、ロードマップを策定しました。
ロードマップについて要約すると、以下のようになります。

  • FY24:社内認知が向上している
  • FY25:社外認知が向上している
  • FY26:セーフィーの組織文化が社内外に浸透している

このテックブランディング向上施策の1つにテックブログがありますので、次項ではテックブログを例に具体的に何をしていたかを説明します。

テックブログ

上項で策定したロードマップにおいて、FY24は【社内認知が向上している】ことを目指しています。
テックブログは、世間にセーフィーの活動内容や取り組みを認知頂ける手段として最たるものだと自分は考えています。

しかしながら、そもそも活動内容や取り組みを執筆頂ける方がいないと、テックブログ自体が成り立ちません。
また、「情報を発信する重要性」が浸透していないと執筆して頂ける方も増えていきません。

そのため、上項で策定したロードマップに則り2024年の取り組みとして【社内認知の向上】に努めました。

例えば・・・
開発本部全体会議にてテックブログの成果報告や成功事例の共有をすることで、テックブログがどの程度見られていてどのような反響があるのかをフィードバック
テック系イベントの記事執筆例

勉強会や社内の取り組みをブログで展開して頂けるよう積極的にアピール
取り組み紹介記事の記事執筆例

執筆プロセスを改善して、より簡単に書けるプロセスを構築する等の運営プロセスの改善(進行中)

上記以外にも取り組んだ施策はありますが、こういった施策を実施した結果、2023年と比較して自ら執筆される方が増加し、記事執筆のご提案もご快諾頂ける文化が出来上がりました。
また、「この技術の裏側を記事にしたらウケそう」「この知見を是非外部に広めたい」等と記事ネタの提案も頂けるようにもなりました。

今回のアドベントカレンダーについても、「アドカレやります!!」と社内告知した際、皆様が積極的に立候補されたことにより、早い段階で全枠を埋めることが出来ました。

その他にも、他部署の方から「執筆したい」というお声もあがるようになりました。以下の記事は営業本部の松本さんに執筆頂いた記事です。
engineers.safie.link

上記のように、中長期のロードマップ計画に則り、施策を実施し続けた事で社内認知を向上させることができました。

次のステップへ

社内認知を上げるための活動を続け、執筆にご協力頂ける方が増えたことにより記事発信数が増加、テックブログ自体の露出が高まり社外認知も向上しました。
例えば、セーフィーがイベントブースに出展した際、ご訪問頂いた方々から「テックブログ見たことあるよ」等のお声がけを頂く機会が着実に増えています。

このように、ロードマップの各年度の計画が次の計画に繋がるよう設計していくことにより、理想の姿へ一歩一歩進むことができるようになります。

開発本部アイデアソン

エンジニアリングオフィスでは、社内ネットワーキングの強化や、エンジニアのナレッジの向上を目的とした取り組みも行っています。
その一環として2024年にスタートしたのが開発本部アイデアソンです。
第1回開発本部アイデアソンの記事はこちら
engineers.safie.link

ここでも勿論バックキャスティングの考え方で企画・運営を進めています。
この開発本部アイデアソンの目指すべき姿として、以下を定義しました。

セーフィーの企画会議を通過し、正式なプロダクトとして稼働するアイデアを生み出せる場

上述した目指すべき姿を達成するためには、定期的に開催・都度アップデートを行い、業務時間を割いてでも参加する意義のあるイベントにしなくてはなりません。

そのための第一歩としてテックブログ項と同様、こちらもまずは社内認知を高める所からスタートしています。
いくら価値があるとアピールしても、参加者がいなければ開催はできません。

2024年の進化過程

社内認知の向上と参加者の拡大

アイデアソン開始当初はあまり興味を持たれておらず、参加者が少ない状態でのスタートとなりました。
しかし、「楽しかった」「学びが多かった」という好意的な反応や参加者の声が各グループ内で広まりました。
直近のアイデアソンでは、定員上限に近い人数が参加するほどになりました。

第3回での大きな進展

第3回アイデアソンでは、あるアイデアを正式な企画として実現したいという声が上がり、参加者たちによる企画会議に提案するためのチームが立ち上がりました。
この動きは、アイデアソンの目的である「正式なプロダクトとして実現可能なアイデアを生む」に直結しうる成果ともいえます。

2024年の活動を通して得られた成果

社内認知向上が一定の成果を達成

第3回まで開発本部アイデアソンを高頻度で開催したことにより、取り組み内容等の社内認知が向上しました。
「面白そうだから・学びがあるから参加してみたい」という声が他部署からも多く寄せられるようにもなり、社内認知の向上を達成できました

オンボーディング・ネットワーキング構築の取り組みとして採用

開発本部アイデアソンは、部・グループを跨いだネットワーキングの向上に効果があると評価を社内で頂きました。結果、新入社員のオンボーディングコンテンツの一環として正式に組み込まれるようになりました。
今後は新入社員と既存社員を混成した人数で計画を組むことを意識し、より円滑なコミュニケーションを早期に構築することを狙っていきます。

上記の通り、2024年では認知向上やアイデアソンに参加することの有用性を証明することができました。
2025年からは、アイデアソンの目指すべき姿に到達できるように、より洗練されたアイデアや提案資料を生むことができるよう更にブラッシュアップを行います。
例えば、企画会議に提案できる資料のアウトプットやプレゼンの内容を充実させるためのレビュー会を実施したり・・・

アイデアがより実現可能で説得力のある形に仕上がるよう様々な施策を実施し、参加者全員に実りのある体験ができる場へとアップデートを行っていく予定です。

まとめ

セーフィーはここ数年で事業・組織が大きくなったことで、組織のあるべき姿を中長期を見据えて戦略的に構築するフェーズに入りました。
個人個人の開発生産性を高めて成長を促すだけに留まらず、組織としての成長が重要になってきます。

組織を成長させ続け、新しい技術に挑戦できる組織にアップデートし続けるには、エンジニアリングオフィスが重要視しているバックキャスティングの考え方が活きてきます。

目指すべき姿は何か。現状と理想の姿のギャップ(課題)は何があるのか。実現するためには何をするべきなのか。
・・・という事を押さえる事で、組織開発を実践できるようになります。

終わりに

本記事では、エンジニアリングオフィスについてご紹介させていただきました。

エンジニアリングオフィスでは、エンジニア組織の組織開発を牽引して中長期の組織戦略立案から実行を推進するメンバーを募集しています!
open.talentio.com

カジュアル面談から受け付けておりますので、気軽に応募いただければと思います!皆様のご応募、心よりお待ちしております!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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